皆さんこんにちは。代表の鈴木です。
昨年から、このコラムを始めまして、今年で2年目となります。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
当事業所では、年始に恒例のイベント「GIFTでお正月」を開催しました。
このイベントは、当事業所にご登録の方を対象に、事業所にて私が作ったお雑煮を振る舞う、というものでして、今回で『6回目』となります。
初詣に行ったとき、寺社によっては甘酒や豚汁などの振る舞いがあるところがありますが、あれをイメージしてスタートしました。お正月にお出かけされるついでに、事業所に寄っていただき、新年の挨拶がてら、少し賑やかに過ごしていただく開催しております。
もともとは、年末年始は役所や作業所などが閉まってしまって行くところがない・相談するところがない、というお声を聞いたことがきっかけで始めたものでした。おかげ様でご好評をいただいており、今年も90名近い方にお越しいただきました。振る舞ったお雑煮の味の保証はないのですが...(笑)
地域の違いについて
さて、今回のテーマにしました「地域の違いについて」です。
当事業所は、「サービス等利用計画」というものを通じて、その方の困りごとの解決や希望を形にするお手伝いをしております。
そしてその際、手段として福祉サービスを始めとした、いろいろな社会資源を利用するのですが、その社会資源の数も種類も、果ては使い方も、地域によって異なるケースが多いのです。
福祉サービスは「制度」ですので、規定されるものは全国どこでも同じなのですが、そもそも選択できるほどの数がないというところもあります。
・・・無理やり例えるなら、「ラーメンという食べ物は知っているのだけど、ラーメン屋が住んでいるところにあまりない」のような??(かなり無理やり過ぎました)
数だけでなく種類についても同様のことが言えます。制度に規定されているにも関わらず、その制度を行う事業所がない、ということもあります。つまり「ラーメン屋そのものがない」のです。
そうなるとその福祉サービスを必要としている方にとっては、ラーメンが食べられないだけでは済まない大きな問題となります。以前からそこに暮らし続けている方にとっても起きな問題ですが、例えばお引越しなどで違う地域から来られた方は、以前の地域では受けられた支援が引っ越した途端に受けられなくなる、ということが起きることもあります。
傾向としては、人口が多い地域のほうが受けられるサービスは多いです。
では、住むのなら人口が多い地域のほうがいいのか?と、なると話はまた違います。人口が多くない地域では横のつながりが強く、地域全体でサポートしていこう、という機運が高いところもたくさんあります。丁寧に・密な関わりが期待できるということです。
今後もし何らかの事情で引っ越しをする必要がある時には、その地域の福祉の事情も事前に、聞いておくことをおすすめします。市をひとつまたぐだけで、生活がガラリと変わる、なんてこともあります。境界線に近いところだと100メートル違うだけで...ということもあります。引っ越しは大きな動きを伴いますので、自由に地域を選択できる、なんてことはなかなか難しいと思いますが、その地域の状況を知って、事前に準備しておくことはできるかと思うので、ぜひ心にとどめておいてみてください。
福祉の側でも、地域の課題について検討したり、より住みやすい地域になるように、と日々検討を重ねています。「この町はこうだから」と我慢せずに困りごとがあればぜひ相談していただければと思います。