みなさんどうも、代表の鈴木です。
さて、今回は前回のコラムからつなげて、「計画書」についてです。
相談支援における「計画書」というのは、お話をお聞きして希望や困りごとについて、何らかの福祉のサービスや制度での解決をご提案したことを落とし込んだものになります。❝家事に困っている❞という方に家事援助のヘルパーをご紹介したり、❝就職したい❞という方に就職に向けた訓練ができる施設の紹介をしたりします。それらをひとつの計画書にします。
これを正式には「サービス等利用計画」といいます。
ご本人のご希望や困りごとをお聞きして、こうして計画書にするわけですが、
内容によっては❝どの福祉サービスにも当てはまらない❞、ということも起こります。
例えば、「友達が欲しい」「お金が欲しい」など。はたまた「プロ野球選手になりたい」「宇宙に行きたい」なんてことも。
もちろんストレートにそれを解決する手段はなかなかないのですが、そこで相談員はどうするかと言うと、
その方の希望の根っこにあるものは何か?を探していきます。
お金が欲しいのは、何か欲しいものがあるのか、生活が苦しいからなのか?捉え方次第では、楽しみにつながることなのか、切迫していることなのか大きく変わりますよね。
「宇宙に行きたい」のも、何かそう思うきっかけがあったのかもしれません。
宇宙に行きたい方はどんな生活をしているのか?そもそもあまり外に出たことがないのかもしれない。遠くに行きたい憧れが、そうした言葉に表れているのかも。はたまた逆で、今の環境・境遇を変えたいという想いから?
そんなことを考えると答えは無限にあります。ご本人自身がご自分が本当に求めているものに気づいていないこともあります。 それを、言葉から、表情から、住んでいる環境から、察し、ともに考え、形にしていくのが相談員です。
ご利用者のみなさんは、どうぞご自身の希望や困りごとをそのままお話しください。
もちろん相談員も万能ではありませんし、制度の中どうしてもお応えできないこともあるかもしれませんが、それも含めてどうしたらいいのか、みなさんのこれからのことを一緒に考えさせてください。